2014-07-29

JR伊東線4駅無人化は地方の切り捨てなのか

今日の新聞を眺めていたらなかなか興味深い記事があり、静岡新聞SBSにも

同様の記事が掲載されていたのでこちらから引用しつつ批評じみた思うところを

書いていきたいと思う。例によって批評とかいいつつ主観じみた内容が多いです。

伊東線の4駅無人化検討 JR東日本
(静岡新聞SBSに飛びます)




JR伊東線とは





















(GoogleMAPより)

まずそもそもJR伊東線とはどこを走っているのか軽くおさらい。

熱海駅から東海道線と別れ、伊豆半島東側を通り伊東駅まで伸びているのがJR伊東線。

そのまま線路は伊豆半島の先端、温泉街などの観光地で有名な伊豆急下田駅まで

伊豆急行線として続いている。




『伊東線の4駅無人化』
ということで本題に入る。

今回のニュースで無人化が検討されているのは

熱海駅~伊東駅までの計6駅中4駅の来宮駅・伊豆多賀駅・網代駅・宇佐美駅である。

かれこれ生まれてから数十年伊豆半島の反対側に住んでいるが、

今回のニュースを見てむしろ今まで有人駅だったことに驚いた。



さて、有人駅が無人駅になる要因として地方の過疎化=利用者数の減少というのが定番だが

ニュースによると伊東線の利用者数は

一日の乗車数は熱海駅約9500人、伊東駅約7700人に対し、4駅は1200〜600人。』

とのこと。




Wikipediaに記載されている2012年までの1日平均乗車人員を参考に

十年前の2002年と比較してみると

JR伊東線1日平均乗車人員(単位:人)
熱海駅来宮駅伊豆多賀駅網代駅宇佐美駅伊東駅
2002年9,6061,3026921,1941,5479,529
2012年9,2391,1406489211,2607,661
各駅のWikipedia記事「利用状況」の項目より
※なお、熱海駅と伊東駅の数値はJR東日本の数値

このような数値になった。ほぼニュースの数値と一致するが

Wikipediaの数値は「1日平均乗車人員」である。

ニュースの数値は『一日の乗車数』。揚げ足取りじゃないが「平均」の数値を毎日、然も

この人数が利用しているとも取れるのでこういう書き方はいかがなものかと思う。




話を戻し熱海駅は新幹線の駅もあるし、海や温泉などの観光地、伊東駅も伊東温泉など観光地

であるし、その先の下田温泉などへ行く人、帰る人の乗り継ぎの駅でもある。


そういう点で無人駅化が検討されている4駅とは利用者数が段違いではあるが、全ての駅において

共通なのは、利用者数が少しずつ減っているということが見て取れる。




ではどの程度利用者数に減ると無人駅になるのか?

という点である。これまで散々、利用者数などの数値を出してきたが

利用者数だけでは無人駅化する、しないの目安にはならないのではないかと思う。

なぜなら、これらの駅よりも利用者が少ないのに有人の駅も日本中、あちこちにあるからである。

逆に、なぜ利用者が少ない駅なのに有人駅が存在するのか?

そもそもなぜ駅員が配置されているのか。を考えてみると大きく分けて2つになると思う。

  • 鉄道を運行する上で必要であるから
  • 駅および駅周辺の立地条件などで人員配置の必要があるから

今回の伊東線の駅に限らず、全ての駅においていずれも駅員が必要な理由はこの2つに

絞られると思う。利用者数はこの後者に当てはまる。

極端な話、鉄道会社がどの程度その駅を重要に考えているかが出るのではないかと思う。

そして残念ながら伊東線の4駅は鉄道を運行する上でも、駅周辺の立地的にも、駅員を

配置するに値しない駅と判断されてしまったのだろう。




いくら鉄道は公共交通機関であるからといって、国鉄時代ならまだしも

JRになり、民営化したのである。そうなった以上、経営の合理化や利益の追求は

会社である以上、当然のことである。

これが仮に「伊東線は儲からないので廃線にします。」

とかだとしたら、それは無責任じゃないですか。代替策がないと足がなくて困る!

とかいう話が上がっても、しかないと思うが無人駅化にあたり、遠隔操作システムを導入したりなど

サービス低下を防ぎ、利用者が困らないような駅を作ろうとしているのである。

それをなぜか駅に駅員がいるのは当然の事と勝手に思い込み

「地方の切り捨て」地元懸念』などと今更心配するのはご苦労なことだが

利用者数が減り、『町の魅力』を失わせたのは

伊東線でもJR東日本でもなく効果的な対策をしてこなかった地元、自治体の問題である。




伊豆半島の反対に住む同じ県民から言わせれば、来宮、伊豆多賀、網代、宇佐美とは、

どの辺にあるかぐらいは知っているがそこに何があるかなんて知りもしないし聞いたこともない。

そんなところに観光客が来るのか、駅員が必要なのか。ましてや会社の経営サイドに言わせれば

より利用者が多く、観光地で有名な熱海や伊東に駅員を割いたほうがいいのではないか。

という話になるのは大変合理的な話であり、その他大勢の観光客、利用者からすれば

ニュースの中で雨宮盛克宮司がおっしゃるところの『親切な観光地づくり』

につながるのである。

それでも機械の使い方がわからない老人の為に~とか言うのであれば

自治体が税金でもなんでも出してJRと協議して案内員でも雇えばいいのではないだろうか。

今日の雇用問題がほんの少しだけよくなるかもしれない。



東京五輪は伊東線沿線で行われるのか?
市議の1人は「東京五輪を控えたこのタイミングで、地方切り捨てとも思える方針を検討するなんて」とJRの姿勢に首をかしげる。

なぜ無人駅化のニュースに東京五輪が登場するのかという事自体意味がわからない。

伊東線と東京五輪にどういう関係が?

もしかして伊東線沿線=東京で東京五輪は伊東線沿線で行われるものだったのか?

逆にこの意味不明な供述をする市議の言葉を借りるなら

『東京五輪が控えたこのタイミング』だ・か・ら

無人駅化するのである。

ニュースの冒頭でも

『JRは駅運営の効率化の観点から、駅員配置体制の見直しに入っているという。』

とあるが、これは東京五輪により、観光客の増加に備えるべくして重要性の低い駅を

無人駅化等をして人員をなるべく首都圏や観光客の増加が見込まれる観光地に割けるように

しているのではないかと思う。



つまるところ、検討の段階とはいえ遅かれ早かれ無人駅化は当然の結果であるし、

JR東日本は利用者に配慮した合理的な人員再配置を行おうとしているだけである。

もし本当に無人駅化すると困るのであれば、市議は『首をかしげ』ている場合ではない。

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